2.運営方針
【新たな地域連帯の場造りに向けて】
障害者を含む地域で生活するすべての人々が社会参加し自分の人生に安らぎを感じられるようにするためには、理念で書いてある通り地域の連帯感が必要と思われます。障害者・高齢者・生活困窮者等を便宜的・行政区分的な線引きをすることにより現在起こっている諸問題の原点があるとも考えられます。
そもそも障害者・高齢者等という区分は曖昧で相対的なものであり意味があるでしょうか?基本は平等な人間であるということが大前提であって、その中ですべての人々がバリアー(障害)を乗り越えて社会参加すること、これこそが理念で掲げる真のノーマライゼーションでありソーシャルインクルージョンであると思います。言い換えると障害という属性によって相談する側・される側(支援する側とされる側)と単純に立ち位置を決めるのではなく、共に考え・行動し・生きるという協働が地域のみならずすべての人々の幸福実現に必要ではないでしょうか。
そのためには障害者等マイナリティーの方々だけを対象とするだけではなく、地域に住むすべての人々が自由に来訪し相談だけでなく、互いに意見を交換し、場合によってはただ休息する、そのような開放的な場が必要であると思います。私達の障害者相談サポートセンター(以下サポートセンター)は地域の中心となる拠点にはなれませんが、副拠点を目標としたいと考えています。その副拠点の中で(中心的業務はあくまで障害者のサポートという限定の中ではありますが)地域に住む人々が交流し話を交わし、休息する場を作り、情報共有し、連帯意識を深める、そのような場にしたいと思います。また、その中で上がった相談案件等は地域連携の中で関係する諸機関(指定特定相談支援事業所、地域包括支援センター等)と協同に柔軟に対処していきたいと考えています。